【お役立ち情報】2014年農林水産研究成果10大トピックス
- 2014.12.25 Thursday
- 16:24
今年最後のブログ情報は今月発表された
2014年 農林水産研究成果10大トピックス です
来年も有機農業に役立つ情報を発信していきますので、お役立ていただければ嬉しいです。
なお、当センターの年末年始の休業期間は下記のとおりです。
[年末年始休業期間] 12月29日(月)〜1月4日(日)
新年は1月5日(月)9:00より、通常営業いたします。
良いお年をお迎えください。
2014年 農林水産研究成果10大トピックス
〜このトピックは、農林水産技術会議事務局が、
農業技術クラブの協力を得て選定されました。〜
1.飛ばないナミテントウの育成と利用技術の開発
−アブラムシ防除に強力でやさしい味方誕生−
アブラムシの防除に天敵であるナミテントウを有効利用するため、
作物上によく定着する系統(飛ばないナミテントウ)を育成。
本年6月より生物農薬として販売開始。化学農薬の使用量の削減に期待。
2.ニホンウナギ仔魚飼育 大型水槽で成功
−シラスウナギ量産技術の開発に期待−
ニホンウナギの仔魚を大型水槽(容量 1000L)で飼育する方法を開発。
200日齢の仔魚約900尾を育てることに成功し、一部はシラスウナギまで成長。
シラスウナギ量産技術の開発に期待。
3.施肥量を大幅に削減できる「うね内部分施用機」のラインナップが完成
−露地野菜作で肥料施用量を30〜50%削減可能−
露地野菜経営面積や各種うね形状に対応したうね内部分施用機5機種を開発し、
市販を開始。露地野菜作における低コスト、環境負荷低減技術として普及が期待。
4.資材不要・素早く・簡単な穿孔暗渠機(せんこうあんきょき)「カットドレーン」を開発
−手軽な施工で抜群の排水性を確保−
資材が不要で、素早く、簡単に40 〜70cm までの深さに暗渠と同じ
排水機能をもつ通水空洞を作る穿孔暗渠機「カットド レーン」を開発。
農家自身が資材を使わず暗渠を施工できるようになり、生産性の向上が期待。
5.植物体への超音波処理による病害防除技術を開発
−物理的刺激を与え、病気に対する抵抗性を誘導−
物理的刺激である超音波を利用した病害防除技術を開発。
苗に超音波を照射することにより、その後に接種したイネいもち病や
トマト萎凋病等の発病が抑制される。実用化に期待。
6.クモ糸を紡ぐカイコの実用品種化に成功
−大量生産への道を拓く−
クモ糸シルクは通常シルクよりしな やかさが向上し、切れにくさは1.5 倍。
今後、切れにくくしなやかな性質を活かして、伝線しにくいストッキングや、
細くて強靱な微細手術用縫合糸等の医療素材等への展開が期待。
7.豚ぷんをリン鉱石代替物に変換する技術を開発
−家畜排せつ物のリサイクル推進に期待−
豚ぷんをリン資源(炭化物)に変換する技術を確立。
化学肥料原料のリン鉱石を炭化物から分離した濃リン炭で4 割置き換えても、
同等のリン酸肥効の肥料が製造できることを確認。豚ぷん資源の広域的な循環利用に期待。
8.青切り出荷用タマネギの高能率調製装置を開発
−未乾燥タマネギの葉切り・根切り作業の大幅な省力化に期待−
未乾燥タマネギの葉と根を1 時間当たり3500 個処理する調製機を開発。
軽トラックに搭載して圃場内を移動しながら利用でき、
作業能率は慣行の2.6 倍以上と、大幅な省力化が期待。
9.イネの収量を増加させる遺伝子(SPIKE)の発見及びそのDNAマーカーの開発
−収量の多い熱帯の普及品種開発に期待−
大きな葉や穂を持つインドネシア在来の日本型イネに由来し、
インド型イネの収量を増加させる遺伝子(SPIKE)を発見し、そのDNA マーカーを開発。
熱帯の開発途上地域でのコメの安定供給に貢献することを期待。
10.鶏肉のイミダゾールジペプチドの脳老化改善効果を発見
−鶏肉摂取を介した認知症予防の取り組みに道を拓く−
鶏肉に多く含まれるイミダゾールジペプチドに脳老化を改善する効果があることを発見。
鶏肉の認知症発症予防効果の普及に期待。
*各成果の詳細は「農林水産研究成果10大トピックス」のページで紹介されています。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/10topics.htm
2014年 農林水産研究成果10大トピックス です
来年も有機農業に役立つ情報を発信していきますので、お役立ていただければ嬉しいです。
なお、当センターの年末年始の休業期間は下記のとおりです。
[年末年始休業期間] 12月29日(月)〜1月4日(日)
新年は1月5日(月)9:00より、通常営業いたします。
良いお年をお迎えください。
2014年 農林水産研究成果10大トピックス
〜このトピックは、農林水産技術会議事務局が、
農業技術クラブの協力を得て選定されました。〜
1.飛ばないナミテントウの育成と利用技術の開発
−アブラムシ防除に強力でやさしい味方誕生−
アブラムシの防除に天敵であるナミテントウを有効利用するため、
作物上によく定着する系統(飛ばないナミテントウ)を育成。
本年6月より生物農薬として販売開始。化学農薬の使用量の削減に期待。
2.ニホンウナギ仔魚飼育 大型水槽で成功
−シラスウナギ量産技術の開発に期待−
ニホンウナギの仔魚を大型水槽(容量 1000L)で飼育する方法を開発。
200日齢の仔魚約900尾を育てることに成功し、一部はシラスウナギまで成長。
シラスウナギ量産技術の開発に期待。
3.施肥量を大幅に削減できる「うね内部分施用機」のラインナップが完成
−露地野菜作で肥料施用量を30〜50%削減可能−
露地野菜経営面積や各種うね形状に対応したうね内部分施用機5機種を開発し、
市販を開始。露地野菜作における低コスト、環境負荷低減技術として普及が期待。
4.資材不要・素早く・簡単な穿孔暗渠機(せんこうあんきょき)「カットドレーン」を開発
−手軽な施工で抜群の排水性を確保−
資材が不要で、素早く、簡単に40 〜70cm までの深さに暗渠と同じ
排水機能をもつ通水空洞を作る穿孔暗渠機「カットド レーン」を開発。
農家自身が資材を使わず暗渠を施工できるようになり、生産性の向上が期待。
5.植物体への超音波処理による病害防除技術を開発
−物理的刺激を与え、病気に対する抵抗性を誘導−
物理的刺激である超音波を利用した病害防除技術を開発。
苗に超音波を照射することにより、その後に接種したイネいもち病や
トマト萎凋病等の発病が抑制される。実用化に期待。
6.クモ糸を紡ぐカイコの実用品種化に成功
−大量生産への道を拓く−
クモ糸シルクは通常シルクよりしな やかさが向上し、切れにくさは1.5 倍。
今後、切れにくくしなやかな性質を活かして、伝線しにくいストッキングや、
細くて強靱な微細手術用縫合糸等の医療素材等への展開が期待。
7.豚ぷんをリン鉱石代替物に変換する技術を開発
−家畜排せつ物のリサイクル推進に期待−
豚ぷんをリン資源(炭化物)に変換する技術を確立。
化学肥料原料のリン鉱石を炭化物から分離した濃リン炭で4 割置き換えても、
同等のリン酸肥効の肥料が製造できることを確認。豚ぷん資源の広域的な循環利用に期待。
8.青切り出荷用タマネギの高能率調製装置を開発
−未乾燥タマネギの葉切り・根切り作業の大幅な省力化に期待−
未乾燥タマネギの葉と根を1 時間当たり3500 個処理する調製機を開発。
軽トラックに搭載して圃場内を移動しながら利用でき、
作業能率は慣行の2.6 倍以上と、大幅な省力化が期待。
9.イネの収量を増加させる遺伝子(SPIKE)の発見及びそのDNAマーカーの開発
−収量の多い熱帯の普及品種開発に期待−
大きな葉や穂を持つインドネシア在来の日本型イネに由来し、
インド型イネの収量を増加させる遺伝子(SPIKE)を発見し、そのDNA マーカーを開発。
熱帯の開発途上地域でのコメの安定供給に貢献することを期待。
10.鶏肉のイミダゾールジペプチドの脳老化改善効果を発見
−鶏肉摂取を介した認知症予防の取り組みに道を拓く−
鶏肉に多く含まれるイミダゾールジペプチドに脳老化を改善する効果があることを発見。
鶏肉の認知症発症予防効果の普及に期待。
*各成果の詳細は「農林水産研究成果10大トピックス」のページで紹介されています。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/10topics.htm